2024年8月中旬、秋田県秋田市に行ってきました。
秋田といえば、「秋田竿燈(かんとう)まつり」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
「秋田竿燈まつり」は、毎年8月3日から8月6日までの期間、秋田市で行われる夏祭りです。
厄除けや五穀豊穣を願う祭りで、夜の大通りを約280本もの竿燈の灯りが照らします。
その灯りは、人の力によるもので、提灯を米俵、竹竿を稲穂にそれぞれ見立てたものを、額、腰、肩などにのせます。一番大きいもので高さ12mだと聞いたことがあり、驚くと同時に、実際に見てみたいと思っていました。
ところが今回は日程が合わず…残念に思っていたところ、竿燈まつりを体感できる場所があると聞き、行ってきました。
いつでも「秋田竿燈まつり」を体感できる「ねぶり流し館」へ
向かったのは、秋田市の中心部にある「秋田市民俗芸能伝承館」という施設です。「ねぶり流し館」の愛称で親しまれています。
5階建ての建物の中には、竿燈をはじめとする秋田の民俗行事や民俗芸能の展示室、後継者育成のための練習室などがあります。また、4月から10月までの土日には、竿燈の実演も行われています。
1階の展示室では、実寸大の竿燈の展示と、体験ができます。
中に入ると大きさが違う3種類の竿燈が並んでいました。竿燈のサイズは、竹竿の長さや提灯の大きさや数による重さの違いで「大若」「中若」「小若」「幼若」の4種類あり、「大若」以外が横並びになっています。
気になる大きさはというと、中若は、9mの長さの竹竿に46個の提灯が吊るされ、重さが30kgあるのだとか。
さらに一番大きな「大若」は、12mの竹竿に中若よりも大きな46個の提灯が吊るされ、重さは50kgになるそうです。
実物を目の前に、一人の力で、額、腰、肩に乗せながらバランスを保っていることに驚きました。
「幼若」サイズの竿燈で体験
展示を見た後は、お待ちかねの「竿燈体験」。
使うのは長さ5m、重さ5kg、提灯24個の「幼若」サイズで、提灯は灯していない状態です。
職員さんより「手のひらに竹竿の根元を固定し、手を離して倒れないように進んで下さい」と説明がありました。コツは目線を上に向けることと、竿燈が進もうとする方向についていくことだそう。
右手にしっかりと竹竿の根元を固定し、目線は上を見つめながら、おそるおそる手を離すと…
バランスをとるのがなかなか難しい。竿燈が進む方向についていくも、数歩で倒れそうになりました。
少しでも多く歩けるようになりたくて何度かチャレンジ。すると、バランス感覚を保つ難しさを痛感しながらも、思わず夢中になっていました。
私同様に竿燈を体験したい方は多かったようで、子どもから大人まで楽しんでいる様子。
お子さんが竿燈を持って歩いている様子をパパが写真や動画におさめているシーンを見かけて、ほほえましい気持ちになりました。
秋田民俗芸能伝承館は、休館日以外はいつでも竿灯まつりを体感できる場所です。
お祭りが好きな方、秋田ならではの体験をしたいという方はぜひ、行ってみて下さいね!
参考リンク
■秋田市民俗芸能伝承館【公式】
秋田市民俗芸能伝承館 愛称:ねぶり流し館|秋田市公式サイト (akita.lg.jp)
■秋田竿燈まつり【公式】