こんにちは。宮城県在住のライター、すずき・ちえです。
今回ご紹介するのは、仙台市内で開催されている「働き女子（単身・独身）のための防災カフェ」（以下「防災カフェ」）というイベントです。
主に地域とのつながりが希薄になりがちな単身女性を対象としており、災害時の悩みを話したり、備えについての情報交換などをしたりしながら、ゆるやかなネットワークを作っていく場となっています。
私は、5月25日（土）に行われた第3回に初めて参加し、イベントレポートをwebサイトTOHOKU360で書かせていただきました。
※記事は以下のリンクからご覧いただけます。
災害時の女性ならではの悩みをシェアする交流の場「防災カフェ」に参加してみた｜TOHOKU360
詳しいことは記事に書いたので省略しますが、和やかな雰囲気の中、災害時の不安を話し合ったり、防災の情報を得られたりと充実したイベントでしたので、引き続き7月に開催された第4回にも参加しました。
テーマは「防災食を食べてみよう！」
第4回「防災カフェ」は、7月15日（月・祝）12時から仙台市市民活動サポートセンターで行われました。
テーマは「防災食を食べてみよう！」。
主催の「独身女子防災プロジェクト」によると、防災食をテーマにしたのは、前回の参加者から寄せられた「防災用品を備えているものの実際に使ったことがない」という声がヒントになったのだとか。
そこで、参加者がそれぞれ「家にあるけど食べていない、もしくは食べてみたい防災食」を持ち寄りました。
ご飯ものを中心に様々な防災食が集まった！
その日の参加者は6人。初めに自己紹介をした後、どのようなものを持ってきたかを話しました。
まず、多かったのがご飯もの。水やお湯を入れて調理するものや、調理なしで食べられるものもありました。「アルファ米」、「赤飯」、「ドライカレー」、「ピラフ」、「五目ごはん」、「トマトリゾット」などです。
ご飯もの以外には、温めずに食べられる「レトルトカレー」、「煮込みハンバーグ」、「クラッカー」、「じゃがりこ」と様々なものが揃いました。
紹介が終わったところで、早速「調理」に入ります。
ご飯ものが多いので、アルファ米は水で戻し、その他はお湯を入れることに。
実際に中を見てみると、「想像以上に具だくさん」「袋の中に使い捨てのスプーンも入っている」など新たな発見が続々。実際に触れてみないとわからないものですね。
出来上がった「防災食」を食べて、「情報交換」。
水で戻したものは約1時間、お湯で戻したものは15分～20分ほどで完成です。
出来上がったのはこちら。
色々なバリエーションのご飯がのせられていて、参加者のみなさんから｢美味しそう！｣という声が。
長く仙台に住む私は、非常食のご飯というと東日本大震災の時に配られたアルファ米やわかめご飯のイメージが強かったので、防災食の進歩に驚きました！
早速食べてみると、まず驚いたのは、それぞれの食品のクオリティーの高さでした！
カレーは具だくさんでスパイシー。常温のカレーだったにもかかわらず、冷たさは気になりませんでした。ご飯類も、味付けがしっかりされています。
じゃがりこを使った｢ポテトサラダ｣は、そのまま食べても美味しいのですが、クラッカーに乗せて食べると塩味が出るのでおすすめです。
食後には、｢同じご飯ものでもメーカーによって調理時間が違う｣、｢一人で一種類のものを食べるのは量が多いので、色々な防災食を何人かでシェアできるといいかも｣など食べた人ならではの感想を話しました。また、持ち寄った防災食を購入した場所についての情報交換で盛り上がりました。
おわりに
今回、防災食を食べてみたことで東日本大震災当時のことを思い出しました。
あれほど食に困ったにもかかわらず、いつしかほとんどストックをしていなかったことに反省。
防災食を売っているお店の情報も得たので、少しずつ家のストックを増やそうと思いました。
このように時間の経過とともに風化する記憶が呼び起こされたのは、実際に防災食を食べながら、出席者の方たちとお話できたからこそ。大きな収穫でした。
次回の防災カフェは、9月に開催を予定しているとのこと。
非常時に不安を感じる方、防災について話してみたい方、女性の方におすすめのイベントです！
「独身女子防災プロジェクト」note
主催者の想いや、防災に役立つ情報が書かれたサイトです！
