こんにちは。宮城在住ライターのすずき・ちえです。
2024年4月6日に仙台市内のシェア型複合施設THE6で行われた「仙台・宮城の手土産ZINEをつくろう」というワークショップに参加してきました。
■「仙台・宮城手土産ZINEをつくろう」イベントページ
ZINEとは、「個人または少人数の有志が、非営利で発行する自主的な出版物」のことを指します（主催者より）。
自分の好きなことや伝えたいことを、文字や絵などで自由に表現した紙媒体で、「文学フリマ」などのイベントで目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
私が参加したのは、仙台や宮城についてのZINEを作ってみたいと思っていたものの、どこから手をつければよいのかわからずにいたからです。
ZINE作りの流れを体験したかったのと、テーマに心惹かれ、ワクワクした気持ちで応募しました。
参加者7人、和やかな雰囲気でスタート
当日は、参加者7人。1つのテーブルを囲んで座ります。
テーブルの上には、色鉛筆やマジック、コラージュ用の柄の入った紙などの画材、数冊のZINEが準備されていました。
はじめに、ZINEづくりを“お手伝い”いただく桃生さんより、今回のZINEの作り方についてお話がありました。
・完成イメージは、A5版、カラー印刷。
中綴じ冊子。表紙と裏表紙を含めて12ページ。
・1人1ページを担当し、「仙台・宮城のおすすめ手土産について」書く。
・イメージは、県外から宮城県に来た人に、おすすめの手土産品を紹介するZINE
お話の最後に、「ZINEの表紙とページは残りの3ページはどのようにしますか？」という桃生さんの声がけがありました。
というのは、全12ページ中、表紙、裏表紙、参加者7名のページを除いても、3ページ残ってしまうからです。
そこで、テーブルに置いてあったZINEをめくりながら、参加者で考えました。
「目次とあとがきをつけるのは？」「あとがきには1人ずつコメントを書いてみるのもいいですね」「表紙は似顔絵なんてどうでしょう？」などと、アイディアを出し合いました。
話し合っているうちに、ほとんどが初対面の人たちなのにもかかわらず、いつしか和やかな雰囲気になっていたのでした。
もくもくと自分の「推し手土産」紹介ページを書く
内容が決定し、早速、自分のページづくりに取りかかりました。今回はパソコンは使わず、手書きで作ります。
私は、テーマを「仙台いちご」と、それを使ったお菓子「タルトタタンの仙台いちごサンド」に決めました。
■仙台いちご（ブログ過去記事より）
■タルトタタンの「仙台いちごサンド」(note過去記事より)
https://note.com/suzu_ki6155/n/n51e1dda00a2e
それぞれの紹介と感想、どこで買えるかを下書きしました。
絵があまり上手ではないので（笑）、文字メインで書いたところ、何かのレポートみたいになってしまいまして…「絵は描けなくても色は付けたい！」と思いました。せっかくのカラー印刷ですしね。
そこで準備いただいた画材をフル活用させてもらい、何とかページができあがりました。
他のみなさんも黙々と集中して描かれていた様子。先ほどの和やかさとは打って変わって、静かな雰囲気になっていました。
その甲斐あってか、全員それぞれの担当ページを書き上げることができました！
印刷していただいたものを、それぞれで製本。
何と、90分という（ZINEを作るには）短い時間内に『仙台・宮城手土産ZINE』は無事に完成したのでした。
「県外から来た人たちに見てもらいたい」ZINEが完成
完成したのはこちらです。
全員が手に取ったとたん、誰からともなく拍手がわき起こりました。
紹介されている手土産は、ヨーカン、お香、カップ焼きそば、かりんとう、ビール、クッキー、いちご。
参加者全員が宮城県内からの参加だったからか、観光ガイドに取り上げられるような定番ばかりではなく「知る人ぞ知る」ものも。地元の人ならではのニッチな視点に、思わずニンマリしました。
初めて知る「手土産」もありました。グループで作ると視野が広がり、一人で作るのとは違った楽しさがあると思いました。
そして驚いたのが、参加者のみなさんのイラストの上手さやセンスの良さ！
目を引くイラストやレイアウトに、わかりやすいキャプションがついて、一目で商品の良さや愛情が伝わってくるのです。
思わず、仙台駅や仙台空港などで、宮城にいらした方に配って回りたい気持ちになりました！
今回ワークショップでZINEを作り、自分の好きなものについて書くことは楽しいと思いました。作っているうちに、むくむくと創作意欲がわいてきました。
また、1人じゃなくてグループでZINEを作るのもいいなと思いました。
私は文章メインになりがちなので、イラストが得意な人に挿絵をお願いしたり、一緒に作ったりすると違った視点が入り、おもしろくなりそう。
好きなものについて書くことの楽しさ、ZINEづくりのおもしろさを味わったワークショップでした。
■the６web site
※レポート執筆や写真の使用については、主催者、参加者のみなさまより許可をいただいております。
