こんにちは。宮城在住ライターのすずき・ちえです。
今回は、宮城県ならではの鍋「せり鍋」をご紹介します。
せりの名産地で生まれた鍋料理
みなさんは、「せり」と聞くとどのようなイメージが思い浮かびますか?「七草がゆ」や、秋田県のきりたんぽのように汁物の具に使われる印象がある方も多いかもしれません。
では、なぜ宮城県でせりを使った鍋が食べられているのでしょうか。
実は宮城県は全国トップクラスのせりの生産地で、中でも「仙台せり」「河北せり」のブランドがよく知られています。「仙台せり」の8割を生産し、せりの産地として名高い名取市(なとりし)では、1620年には栽培が行われていたという記録が残っているほど、長い歴史があります。
せり鍋は、2004年ごろから仙台市内の居酒屋を中心に提供が始まったとされ、比較的新しいグルメと言えるかもしれません。
わたしも子どものころからずっと宮城県にいますが、せり鍋と出会ったのは大人になってから。当初は、せりを鍋料理として食べるイメージがなかったのですが、初めて飲食店で食べた時に「せりをまるごと味わいつくした満足感」を味わい、家でも作るほどにハマりました。
せり鍋とは?
では、どのような鍋なのでしょうか。
せり鍋は、鶏や鴨だしの醤油ベースのスープに、せりの根・茎・葉に切り分けたものを、しゃぶしゃぶしていただきます。
9月から3月頃にかけて収穫される、根せり(冬せり)の根から葉までたっぷりと味わうことができます。
この記事を書いている2月はせり鍋のシーズンということもあり、家で作ってみました。
まず、使ったのは宮城県内のスーパーで販売されている「せり鍋のつゆ」です。
産地に近いおかげで、新鮮なせりをみずみずしい状態で味わうことができます。
中でもおすすめは根。歯ごたえがあり、噛みしめると感じられる、せりが持つすっきりとした香りと味わいがたまりません!
せりが主役の鍋、シーズンは11~3月
コクのある鶏肉だしの醤油汁と、さっぱりとしたせりの相性が抜群のせり鍋。次々にせりを食べたくなり、準備したせりはすぐに無くなってしまうほどで、まさしくせりが主役の鍋と言えるでしょう。
味わい深いせりの魅力が詰まった「せり鍋」のシーズンは11月〜3月。仙台市内の郷土料理を提供するお店などで食べることができます。この時期に仙台にいらっしゃったらぜひ、ご堪能下さい。
参考サイト
見るだけで、せりやせり鍋の魅力が伝わってくるサイトです!