こんにちは。東北・宮城在住ライターのすずき・ちえです。
本日ご紹介したい「東北グルメ」は、山形県のご当地ラーメン「鳥中華(とりちゅうか)」です。
ラーメン王国山形の人気メニュー
山形県と言えば…2022年に県庁所在地の山形市が「1世帯あたりのラーメン外食費」が全国1位に輝くほどのラーメン王国とも言える土地です。(総務省家計調査)
美味しいお店もたくさんあり、私も仙台からドライブがてらラーメンを食べに行くのが休日の楽しみになっています。
中でもお気に入りのひとつが「鳥中華」。今回行ったお店は、山形市の北に位置する天童市にある「水車生そば」。何と1861年創業の老舗そば店です!
ここで「あれ?ラーメンなのに、お蕎麦屋さんに行くの?」と突っ込みたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
気になるところですが、まずはどのようなラーメンなのか、見てみましょう。
醤油味のスープに鳥肉と天かす、ネギ、三つ葉、海苔といった具がのっています。
中太の縮れ麺は、和風だしがきいた濃い醤油味のスープによく絡みます。そして柔らかくて脂がのった国産鳥肉の旨みも格別!
和を感じさせられるラーメンです。
濃いめの醤油スープは「ザ・東北の味」という印象。(東北地方は濃いめの味付けを好む傾向があるようです……自分調べ)
具材といい、スープといい何だかお蕎麦にも通ずるような気がしませんか?
実は…「鳥中華」は、もともとは水車生そばのまかないメニューだったのだそうです。
「鳥中華」は、もともと自分たちのまかない食として、蕎麦に使う和風だしと鶏肉を使って食べていたラーメンをたまたま近所の温泉街の酌婦さんが見つけて、「美味しそうだ、食べてみたい!」 という話になり、 口コミで一部の人にだけ提供していた裏メニューなのです。
水車生そばHPよりhttps://suisyasoba.com/
約50年ほど前までは裏メニューだったという鳥中華は、今や全国放送でも紹介されるほどの大人気メニューとなりました。
お店の外にたてられたのぼりには、「全国ご当地麺準グランプリ」の文字が見られます。かつてのまかないメニューがすっかり全国区になっていることがうかがえます。
鳥中華は、ラーメン好きさんにぜひ食べていただきたいですね!
山形に行かれたらぜひ、ご賞味を!
一度食べたらまた食べたくなること間違いなしの一推しラーメンです!