こんにちは。ライターのすずき・ちえです。
私は時々、取材でインタビューをします。緊張しやすいという悩みがあり、インタビュー中は事前に用意した質問をして、答えを聞き取るので精一杯。
「インタビューを気負わずに楽しくできるようになりたいな」と思い、インタビューの講座を受講しました。
オンラインでのインタビュー講座
私が受講したのは、会員になっているオンラインサロン「京都くらしの編集室」の勉強会「インタビュー講座」です。講師はオンラインサロンの主宰者で、ライター歴17年という実績を持つライター・エッセイストの江角悠子さん。
講座はオンラインで行われ、私を含め14名の方が参加。
2時間の講座で、ただ話を聞くだけではなく、受講生同士でインタビューを実践するワークもありました。
日常生活にも生かせる「話の引き出し方10のコツ」
まず、講師・江角さんによる「インタビュー講座」からスタートです。これまでに1500人以上にインタビューをしてきたという江角さんご自身の体験談を交えながら、以下のことについてお話がありました。
【講座メニュー】
・インタビューとは
・集めるべき素材
・準備
・アポ入れの方法
・質問リスト作成
・インタビュー時の持ち物
・インタビュー当日の流れ
・話の引き出し方10のコツ
・こんな時どうする?
取材記事の企画からインタビューまでの段取りまで、順番に説明がありました。私が特に印象に残ったのは、「話の引き出し方10のコツ」です。
江角さんがインタビュー中に意識していると話してくれたコツはこちら。
<話の引き出し方10のコツ>
1. 笑顔でいること
2. 相手を名前で呼ぶ
3. 相手の答えを遮らない
4. 相手が聞き取れるスピードでゆっくり話す
5. オーバーなくらいに相槌を打つ
6. 質問を細かく分ける
7. 聞いた話の中から次の質問を考える
8. 分からなかったことはその場で聞き直す
9. いいと思ったことは伝える
10. 相手のファンになること
10のコツを聞いて真っ先に感じたのが「自分も相手にそのように接してもらえたら間違いなく嬉しい!」ということでした。
笑顔で自分の話を聞いてくれた上、たくさん質問をしてくれたらいい気持ちになるし、この人になら他の人には話さないようなことも話したくなると思えたからです。
そして10のコツすべてが、インタビューはもちろん、日常生活でも役に立つ内容だと感じました。
江角さんの「インタビュー技術は日常会話から磨けますよ」という言葉に思わずうなずいていました。
インタビューを実践するも……
講座の後はいよいよ実践、インタビューワークです。
参加者同士でペアになり、5分ずつお互いにインタビューします。
ルールは「話の引き出し方10のコツ」にもあった「聞いた話の中から次の質問を考える」こと。最後にインタビューをもとに「他己紹介」をするという流れです。
私はペアになったIさんとお互いにインタビューをしました。
5分という限られた時間の中で、Iさんを紹介するための“素材”集めをします。
私は、共通の話題でもある「オンラインサロン」から話を広げようとしました。しかし緊張のせいか時々、質問が出てこなくて焦りました。「話の引き出し方10のコツ」を聞いたばかりだというのに…
インタビューワークの後、江角さんが「このインタビューの目的は、Aさんを紹介することで、それを聞いた人が、Aさんに興味を持ってくれることです」と種明かしをしてくれました。
「何を紹介すれば、みんながその人に興味を持つか」を考えながらインタビューし、他己紹介の素材集めをすることがポイントだったようです。
私がインタビュー中に戸惑ったのは、目的を意識していなかったからだと気が付きました。聞きたいことがぼんやりしていたために、質問に詰まってしまったのかもしれません。
取材はチームプレイ
インタビューワーク後、実際にやってみての感想をシェア。その中で「5分でインタビューを終えるために、気が付いたらお互いに協力し合っていた」という感想がありました。
それに対し、江角さんから「取材をする相手とチームとしての空気を作るとインタビューがうまくいきやすいですよ」というコメントがありました。
私は今まで、インタビューを共同作業としてとらえたことがなく、目からウロコの発想でした。
「相手に時間を作ってもらっている」と低姿勢になり、「限られた時間で、聞き洩らさないようにしなければ」と自分のことばかりに意識が向いていたように思います。
大事なのはインタビューする相手に興味を持ち、話の中で相手の魅力を引き出していくことだと感じました。自分のタスク管理にばかりに気を取られていたことが緊張の原因だったのかもしれません。
まとめ~思わずインタビューしに出かけたくなる講座
講座を受講し、今後は以下の3つを意識して取材をしていきたいと思いました。
【これから意識していきたいこと】
・日常生活での会話でも相手に興味を持つことを心がけ、インタビュー技術を身に着けること
・取材時は、どのような目的で話を聞いているのかをはっきりとさせること
・取材相手とともにインタビューの場を作り上げていくこと
そして、今回の講座で得たことを、インタビューの場で実践すれば、何かが変わるかもしれないという期待が湧いてきました。
インタビューは記事を書くという前提で行うので、今までは「相手に聞くべきことを聞く」ことで頭がいっぱいでした。
ですが、講座を通してインタビューへの気持が変わったような…。「相手に興味を持ち、自然に会話を楽しもう」という気持ちでインタビューにのぞめば、緊張も和らぐのではないか」と思えました。インタビューへのアプローチを変えてみよう!。
終了後には、思わずインタビューしに出かけたくなる講座でした。
京都暮らしの編集室オンラインサロンのページはこちら。
書くことが好きな人たちの集まりです。私は入会後、ますますライティングが好きになりました!
講座の内容が分かりやすく書かれていて、保存版の記事だと思いました。10のコツは日常でも活かしていきたいです。
kyoko miyazaki様
コメントありがとうございます!
「保存版の記事」とは嬉しいお言葉です。
私も10のコツ、いかしていきたいです。